有限会社イナズマ様の取組みと想い ~ “働く”を見つめ直し、自分を動かす想いに気づくために ~|働きがい創造企業に学生がインタビュー#45

こんにちは!Pleasure Support株式会社 学生スタッフの齋藤と申します。 

この度は、有限会社イナズマ 代表取締役 米村 貴裕 様に「働きがい」についてインタビューをさせていただきました。 
この記事を通して、皆さまが自分の想いや、日々を支える原動力にあらためて目を向けるきっかけとなれば幸いです。 
皆さまが、ご自身の心の声にそっと耳を傾ける、そんな機会になればと思っています。

有限会社イナズマ様とは?

業務内容

情報サービスを基盤に、作家・教育・地域創生・音楽・SDGsといった多彩な分野に取り組む、ユニークなスタイルの企業です。 

また「ペーパークラフト」という、紙を素材とした立体物をパソコンで自作できる、日本に2つしか存在しない貴重なソフトウェアを開発されました。 

取材をさせていただいた米村様

力を入れているところ

多岐に渡る分野の中、現在もっとも力を入れているのが、アメリカ市場を視野に入れた書籍出版事業です。 

アメリカの出版社とパートナーシップを結び、商業出版されているSFコミックでは読んでいて面白いことだけでなく「新しい学び」を得られるよう意識して手掛けられております。 

「大谷翔平の100分の1のアメリカンドリーム」と語るその挑戦は、海外の文化圏での評価を得ること、そして自らの創作が国境を越えて価値を持つことへの挑戦でもあります。 

米村様が手掛けるSFコミック

起業について

なぜ起業を?

小学生のころからの夢は「社長」「マッドサイエンティスト」「世界征服」。 

そのような大きな夢を追い続けた結果、大学院で博士号を取得し、自らの会社を立ち上げるという、かねてからの夢を、米村様なりの方法で実現することができたようです。 

起業のきっかけは、和歌山県の起業支援制度。絶好のタイミングで情報が入り、それを利用して大学在学中に順調に会社設立まで進みました。 

起業の根底にある想いには「将来の夢」、そして契約社員の経験から、「人に仕えるより、自分で引っぱっていきたい」という気持ちから、就職ではなく起業を選択。 

通勤列車に揺られる生活や、突然の連絡・招集といった「流れに身を任せるしかない働き方」は自分には合わない、と感じていたことも、今の自由な働き方を選んだ理由のひとつです。 

苦労したこと

起業してからの毎日は、まさに試行錯誤の連続。会社の設立登記から、青色申告、経理や保険関係、法人銀行口座の開設など、すべてを自力でこなす必要があり、「会社をつくる」ための手続きだけで半年近くを費やしたようです。 

また、「営業って何?」「どうやったら作品を見てもらえるのか?」という根本的な壁にもぶつかり、ただ良いものを作っても誰にも届かない、という現実にも直面。 

出版事業にも挑戦しましたが、関わっていた出版社が倒産するなど、不運も経験。想定外のトラブルや失敗の連続で、まさに「すべてが苦労だった」と言える日々だとおっしゃっていました。 

働きがいについて

やりがいとは

数々の苦労がありながらも、米村さんを支えたのは「仕事=やりたいこと」という思いでした。 

プログラミングも執筆も、「仕事」「やりたいこと」との方向性が一致しているから、やることすべてがやりがいであり日々の困難も「ゲーム感覚」でクリアしていくと語られました。 

(米村様)「楽しい、好きじゃないと続かないですね。無理やりやらされたり、楽しくないことをさせられたりするのは嫌になってしまいます」

 と、楽しそうにおっしゃっていました。 

大切にしている価値観・考え

米村様の働き方や会社運営の根底にあるのは、「型を知って、型を破る」という考え方です。最初から型破りではなく、まず型に向き合う姿勢が大切なのだと。 

本質を理解したからこそ、新しい形が生まれるのです。 

この価値観の原点は、大学時代の経験にあります。 神のように振る舞う一部の教授への違和感からこの考えは生まれてきました。 

この考えがあるからこそ、起業し、多彩な業務に取り組み、パソコンで自作できるペーパークラフトなどを作り上げることができたのでしょう。 

また、なぜインタビューを受け入れてくれたのか尋ねると、博士号を取得した際の恩師からの言葉にあると言います。 

(米村様)「大学時代に、恩師に『博士号をもらうということは後の人を育てるというお墨付きだから、社会貢献にもかかわるべき』、『人から頼まれるということは既に信用の現れ、頼まれたことはとりあえず拒まずに受け入れる。断る理由はない』と、言われたんですよ」 

その言葉が心に響き、インタビューや相談ごとなどは、とりあえず断らない。まずは受け入れてみてから判断する。その精神を大切にしているとおっしゃっていました。

学生インタビュアーの感想

人の原動力は「想い」から発生するのだと改めて感じる時間でした。 夢や目標に向かって努力し、それを形にする難しさ。時には困難に見舞われる、立ち止まりそうになる。 

そのたびに壁にぶつかりながら、強い想いと諦めないしぶとさ1つで乗り越えていく。 その先にある喜びや楽しさ。 

何をするにしても、「好き」「楽しい」という尽きないエネルギーを原動力に、今もなお進み続ける米村様。その姿から自身の人生で培ってきた知識や経験を余すことなく活かし、仕事に向き合う姿勢に熱意を感じました。 

米村様の言葉や生き方から、多くの気づきと学びを得られた、非常に印象深いインタビューでした。 

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