株式会社ヒロコーヒー様の働きがい|働きがい創造企業に学生がインタビュー#47

こんにちは!Pleasure Support株式会社 学生スタッフの田中です。

今回は、株式会社ヒロコーヒー 企画経営管理部 部長 田中康彦 様と、営業部 課長代理 原田 理恵 様に「働きがい」と「SDGsへの取り組み」についてインタビューを行いました。

この記事を通して、皆様に新しい学びや発見を精一杯お届けしたいと思っています。

株式会社ヒロコーヒー様とは

1977年に創業されたスペシャルティーコーヒー専門店です。自家焙煎にこだわり、高品質なコーヒー豆の製造・販売をはじめ、カフェ運営やギフト商品、ケーキ・パンの製造販売など、多岐にわたる事業を展開し、お客様に上質なコーヒー体験を提供しています。

委員会制度

ヒロコーヒー様では、通常の業務とは別に「委員会制度」を設け、社員の視野を広げるきっかけを作っておられます。さまざまな部署の社員が集まり、専門的なテーマについて活動できる仕組みです。
社内には テクニカルスタンダード委員会、CSR委員会、広報委員会 などがあり、それぞれ特色のある取り組みを行っていらっしゃいます。

例えば、CSR委員会に所属する原田さんは、法令や規制が社内で適切に守られているかを確認したり、サステイナブルコーヒーに関するイベントを企画・運営されたりと、幅広い業務に携わっておられます。ヒロコーヒー様の本部機能は最小限の人員で運営されており、本部だけでは手が回らない業務を各委員会が担う役割も果たしています。特定の分野に詳しいスペシャリストを育成する場としての側面もあるそうです。

また、店舗での業務はお客様との接客が中心となるため、「社員」としてではなく「店員」としての意識が強くなりがちで、将来のビジョンキャリアの方向性が見えにくくなることがあります。そこで、委員会の活動を通じて、社員の方々に自分の得意なことを伸ばしたり、キャリアの方向性を考える機会を提供したい、という会社の想いが込められているそうです。

なお、委員会への参加は強制ではなく、自分の意志で自由に選択できる仕組みになっており、自身の興味のある分野に挑戦することが可能とのことです。

入社されたきっかけ

(原田様)「元々飲食業でアルバイトをしていたので、なじみがあり近い存在だったことから飲食の仕事をしようと考えていました。そんな時にご縁があり、当社に入社しました。」
また、お客様や業者様など色々な方と関われて広くコミュニケーションを取れる、という点も大きかった、とおっしゃっていました。

働く中でのやりがい

営業としてのやりがいは?

(原田様)「目標を達成した時は嬉しいです。あとは、弊社のスペシャルティーコーヒーやサステイナブルコーヒーなど、環境に配慮したコーヒーを提供する中で、オーガニックコーヒーを探しているお客様から『ここのコーヒーが一番おいしい』とおっしゃっていただけるとやはり嬉しくなります。」

委員会業務の中でのやりがいは?

(原田様)「社内向けのイベントやコーヒーサロン『コーヒーを楽しむ会』を開いて、生産者の方とお客様が直接触れ合える機会を作っているのですが、参加者の皆様から『またやってほしい』『この会を続けてほしい!』って声をもらえるのが本当にうれしいですね。やっぱり、生産者の方とお客様が直接関われる場を設けることにはやりがいを感じるし、実際に声を聞けると自分のモチベーションにもつながります。」

SDGsの取り組み

SDGsへの取り組みについて田中様にお話を伺いました。

ヒロコーヒー様では環境への負荷を減らし、生産者への公平な報酬を確保するサステイナブルコーヒーに積極的に取り組んでいます。

サステイナブルコーヒーとは、環境負荷を抑え、生産者に公正な対価を支払うことを重視したコーヒーのことで、2000年頃から登場しました。これらのコーヒーは、通常のコーヒーよりも生産コストが高いものの、主に低所得国で生産されています。
従来のコーヒー流通では中間搾取が多く、生産者に適正な報酬が支払われない問題がありました。この問題を解決するため、サステイナブルコーヒーは取引の透明性を確保し、フェアトレードの考え方を取り入れて、生産者の労働環境改善を進め、第三者機関による監査と適正な取引ルートを通じて、持続可能な形で流通するようになったのです。

ヒロコーヒー様では、現在取り扱うコーヒーの約80%サステイナブルコーヒーとなっています。

ヒロコーヒー様は、他社に先駆けてこの取り組みを進めており、2018年にはSDGsを正式に宣言しました。SDGsの理念サステイナブルコーヒーは非常に親和性が高く、ヒロコーヒー様がこうしたコーヒーを仕入れ、お客様に紹介し、楽しんでいただくことで、生産者の賃金が適正に支払われる仕組みを確立しています。

SDGsの前には「MDGs(国連ミレニアム開発目標)」という枠組みがありました。これは後進国を中心とした考え方であり、SDGsは先進国も含めた目標として設定されています。
ヒロコーヒー様は、MDGsの時代から産地に足を運び、生産者と直接向き合う取り組みを続けてきたため、自然な流れでSDGsの考え方にシフトすることができたそうです。

学生インタビュアーの感想

ほかの企業ではなかなか見られない委員会制度が、大変印象強かったです。「部署」という括りだとどうしてもハードルが高くなってしまいがちですが、「委員会」という制度であれば比較的気軽にチャレンジできるため、自分自身の幅を広げやすいと感じました。

また、サステイナブルコーヒーという言葉を初めて知り、中間業者による搾取や生産者の労働環境といったコーヒーが作られている背景を知らなかったのでとても勉強になりました。今後はただコーヒーを飲むのではなく、その背景を知り、環境や生産者のことを考え、飲むコーヒーを選んでいきたいと思いました。

会社概要|株式会社ヒロコーヒー様

本社:大阪府吹田市江坂町1丁目7-7 ファインクレストビル 2F
TEL:06-6339-0411
HP:https://www.hirocoffee.co.jp

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