「高校生と『働く』を探究」することを目的として、奈良県にある西大和学園で定期的に出前授業を行っています。2025年6月の出前授業の様子をご紹介します。

プロジェクト進行とリフレクション
西大和学園では、チームを組みプロジェクトを行っています。今回は、プロジェクトの進行をテーマとして授業を行いました。
プロジェクトを進行していく上で、リフレクションは大切です。
成長のためには「反省」ではなく「内省(リフレクション)」をし、それを基に次の動きに繋げる必要があります。ワークを通して、現在行っているプロジェクトの振り返りを行いました。
ワークを通してリフレクション
【ワークの内容】
西大和学園のAIP(アクションイノベーションプログラム)においてプロジェクトを進める中で
①うまくいったこと②うまくいかなかったこと
について、
・その原因や背景
・そのときの感情の言語化
・それから得られる教訓
・今日から実践できる次の一手
を考え、シートに記入し、チーム内で共有を行いました。

「自分のプロジェクトがうまくいっていない」と考えている子が多く、そのため「うまくいったこと」について書けない学生さんも。
うまくいったことを見つけるのが苦手な人は、普段から意識して探そうとすることが大切です。
リフレクションシートは、振り返りだけではなく、その上で「今後どのように動くか」を考えることが重要。
ワークをしながら、具体的行動について議論している学生さんの様子が見られる中、「教訓を次の行動に発展させることの難しさ」に直面している様子も見られました。

西大和学園出前授業に参加した大学生スタッフの感想
今回の西大和学園出前授業には、プレジャーサポートでインターンシップをしている大学生も同行しました。出前授業の様子を見た大学生スタッフの感想をご紹介します。
「リフレクションシートに基づいて、チームの仲間と共に生き生きと過去の経験を振り返っている様子を見て、希望を感じました。AIPの活動が生徒さんたちをより豊かにしているのだろうと思います。
プロジェクトにおいて既に具体的にアクションを起こせている子は、うまくいった/いかなかった経験が数字などで具体的に表されていたことが印象的でした。それに伴い、内省もより具体的に行われていたように思います。
リフレクションにより、次のアクションも見えてきやすくなり、良い循環が生まれていると感じました。
リフレクションシートの項目の一つに『感情の言語化』というものがあったことも印象的です。これがあることで生徒さんたちがより楽しくワークに取り組めていたように思います。」