こんにちは!Pleasure Support株式会社学生スタッフの久保と申します。
この度は、株式会社西村工務店 西村勇二様に「働きがい」について伺いました。
この記事を通して皆様に新たな学びや価値観を得るきっかけをお届けできれば幸いです。
株式会社西村工務店様とは?
西村工務店は、建築士・施工管理技士・宅建士・インテリアコーディネーターが一体となって対応する「建築士集団」の会社です。営業を介さず建築士が直接対応するため、お客様の想いを的確に形にできます。創業100年以上の信頼と、法令・基準に基づく確かな技術で、一戸建てから店舗・施設まで多様な建築ニーズに応えています。

現場から学んだ原点
西村さんが建設業界に入ったきっかけは、最初から明確な志があったわけではなく、「手に職をつけたい」という気持ちから足を踏み入れられたそうです。
当時の建設業界は「3K(きつい・汚い・危険)」と呼ばれるような厳しい環境。朝早くから夜遅くまで現場で働き、心身ともに疲れ果てる毎日でした。加えて、理不尽な扱いや、仕事が正当に評価されないと感じることも多く、「自分の人生はこのままでいいのか」と疑問を抱くようになったと振り返ります。
それでも、若手の頃に現場で過ごした時間は、今の自分の土台を築いた大切な時期だった、と教えていただきました。
20代の頃、最前線でがむしゃらに働き、そのとき感じたこととして「ただ言われたことをやるだけでは信頼は得られない」ということ。現場で叩き込まれた感覚と経験は、経営者となられた今でも判断の軸になっているそうです。
変化のきっかけは学び
「学び直しが、自分と組織を変えるきっかけになった」―そう西村さんは語ります。
かつては、1日15時間働くのが当たり前という過酷な環境の中で、体力も気力もぎりぎり。
毎日を何とか乗り切ることに精一杯だったそうです。
そんなある時、「このままで本当にいいのか?」という疑問が湧き、思い切って手に取ったのが資格試験のテキストでした。
現場仕事しか経験がなかった西村さんにとって、「学ぶ」という選択肢は大きな挑戦でしたが、知識を身に着けることで仕事の背景や意味が理解できるようになり、視野が広がったとおしゃっていました。
その変化が自分の行動だけでなく、周囲との関係にも良い影響を与え、やがては会社やチームのあり方を見直すきっかけにもなっていったそうです。
「なぜ」を大切にする経営
経営者として最も大切にしているのが「なぜ」を考えること。
業務を進めるうえで、ただ手を動かすのではなく、「なぜそれをやるのか」「誰のためにやるのか」をスタッフと一緒に問い直すことを意識していると語ってくださいました。

現場では、ベテランも若手も一緒に働く中で、年齢や経験に左右されず対話の機会を作り「わかってもらえている」と感じられる環境づくりを心掛けておられます。
信頼とは、ただ一緒に時間を過ごすことではなく、どれだけ対話を重ねられるかによって築かれていくものだとお話しされていました。
また、西村さんが考える経営とは、人と人との信頼関係の上に成り立つものであり、だからこそ日々の声掛けや関わり方の中にこそ、経営者としての思想が表れるのだと語ってくださいました。
今後の目標
会社としての目標
目標をお伺いしたところ、「会社としての体制づくりをより強化していきたい」とお答えいただきました。
属人的な働き方から脱却し、誰がやっても品質が保たれるような「仕組み化」に取り組んでいくそうです。
また、働く人が誇りを持てる会社を目指して、これからもなぜを問い続けながら、変化を恐れずに進んでいく、とおっしゃっていました。
学生に向けたメッセージ
私たち学生に対して「メッセージ」をいただきました。
「自分の人生に責任を持つためには『なぜ』を問い続ける姿勢が欠かせない。
たとえ環境が厳しくても、自分の内側を変えることはできる。知識を身につけ、努力を重ね、それを継続すれば、いつか『どうしてそんなに話せるようになったのか』と聞かれる側になれる。」
──ご自身もそうして変わってきた経験から、このようなお答えをいただきました。
学生インタビュアーの感想
西村さんの「学び直し」が自分自身や組織を変えるきっかけになったというお話がとても印象的でした。
特に、過酷な環境の中で「このままでいいのか」と立ち止まり、自ら学びに向き合った姿勢には強く心を打たれました。
学ぶことは、ただ知識を得るためだけでなく、自分の視野や価値観を広げ、周囲との関係にまで影響を与えるのだと気づかされました。
私自身も将来に不安を感じることがありますが、「今のままでいいのか」と問い直すことの大切さ、そして学ぶことで状況を変えていける希望を感じました。
会社概要
本社:大阪市西成区岸里東1-6-23
tell:06-6659-2413
HP:https://nishimura-t.com/