こんにちは!学生インタビュアーの原田です。今回は、矢野紙器株式会社様にインタビューを行いました。
■矢野紙器株式会社とは?
大阪府大阪市天王寺を拠点に段ボール製造事業を展開している会社です。
同社の強みは、多種多様の段ボールを生産している点です。オーダーメイドの段ボール製造や子供向けのダンボールパークなど様々な事業を展開しています。
また、障害者雇用にも積極的に取り組んでおり、就労継続A型事業と就労移行支援事業の支援サービスを提供しています。
■今回インタビューを行った方
今回インタビューに答えてくださったのは、矢野紙器で広報を担当なさっている島津聖様です。
大学のゼミをきっかけに障害者雇用に興味を持たれ、事業所研究を行う中、現在の矢野紙器に出会ったそうです。
「仕事を通して障害のある方の力を社会に還元したい」という会社の想いに共感し、入社を決めた島津様が仕事において大事にしていることは「とにかくやってみること」。
可能性を信じて、積極的に行動することを大事にしているそうです。
■段ボール製造の魅力に気付く
入社当時のミッションは「障害のある方の自己表現をお金に換える」という難しいものでした。
試行錯誤を重ねる中、地域のお祭りで段ボールをテーマにした屋台を出展したところ、、、、なんと子供たちに大人気!
子ども達が段ボールを使って楽しく遊ぶ姿を見た島津様は、障害のある方の想いを届けることが出来る段ボールの魅力に気付かされたそうです。
そして、子供達を笑顔にしたいという想いから、ダンボールでできた子どもたちのあそび場『ダンボールパーク』がスタートしたそうです。
■人に仕事を合わせること
矢野紙器が障害者雇用で大事にしているのは「人に仕事を合わせる」こと。
矢野紙器では聴覚障害を持つ方が多く働かれています。その為、障害のある方の特性に合わせて仕事を変えているそうです。
また、コミュニケーションを積極的にとる事も欠かさず行っています。製品を作る目的や使われ方を共有することを大切にしていると仰っていました。
製造のための指示書にもこだわりがあり、社員同士のコミュニケーションを取りやすい配慮を行っています。
■働きやすい環境を作るために
矢野紙器では、障害のある方が働きやすい環境を作れるよう施策を踏まえて検証を行う事を重視しています。
成功事例として挙げられるのは矢野紙器が製造する裾上げテープの計測です。
裾上げテープはとても長く、障害のある方にとって計測が困難であるという課題がありました。その為、歯車を利用した設備を開発し、障害のある方も正確に効率よく作業を行うことが可能になったそうです。
試行錯誤を重ね、障害のある方が働きやすい環境を追求する矢野紙器様の熱意が感じられました。
■ネクストステージエイブルの強み
矢野紙器様は、就労継続A型事業と就労移行支援事業の支援サービスを提供する場として「ネクストステージエイブル」を運営しています。
働きたい障害のある方を支援することを目的として立ち上げられたそうです。
ネクストステージエイブルは通常の就労継続A型事業とは異なり、「矢野紙器の現場で実際に業務を体験しながら、スキルを習得できる点が強み」と仰っていました。
■学生インタビュアーの感想
矢野紙器様の取り組みを見学させていただき、大変勉強になりました。段ボール製造の奥深さについても学び、多くの新しい知見を得ることができました。
特に印象的だったのは、障害のある方に配慮した設備の数々です。その配慮の行き届いた設計には驚かされ、矢野紙器様の障害のある方への真摯な配慮が感じられました。障害のある方にとって、とても働きやすい会社と出会えたことを嬉しく思います!
企業概要
矢野紙器株式会社
本社 〒543-0053 大阪府大阪市天王寺区北河堀町8-18
TEL 06-6771-8264
HP http://www.yanosiki.com