【働きがい創造企業#04】『経営として成り立つ障がい者雇用を行う』株式会社エフピコの障害者雇用

働きがい探求コラム 2024年6月30日

こんにちは!学生インタビュアーの原田です。
今回は、株式会社エフピコに勤務する西村公美子様にインタビューを行いました。

|プロフィール
西村公美子様
行政経験を経て、株式会社エフピコへ入社。
実際に障がいのある人材を雇用している企業の雇用管理や、障がいのある人材の活躍に携わりたく入社しました。

|株式会社エフピコとは?
食品トレー容器の製造・販売を行う企業です。
障がい者雇用に熱心に取り組んでおり、法定雇用率は12.6%です。

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障がい者雇⽤のデータ エフピコHPより引用 

Q.障害のある人材の仕事内容は?

 「食品トレーの製造やリサイクルに従事しています。」

Q.障害者雇用において重要視している考え方はありますか。

「弊社は、『経営として成り立つ障がい者雇用を行う』ことを基本方針としています。法定雇用率のためだけなら、ここまで多くの障がいのある人材を雇っていません。障がいのある人材の能力が必要であると認識して雇用しています。

Q.障害のある方々の雇用形態は?

障がいのある人材は原則、正社員雇用です。障がいの有無に関わらず、誰でも働く義務と権利があります。“働く”ということは、“稼ぐ”ということ。
働いて生きていくのは当たり前であり、経済的な地盤を固めなければなりません。そのために、正社員雇用を行っています。」

Q.障害のある方に長く働いてもらう秘訣は?

「株式会社エフピコでは、勤続年数の長い社員が多く在籍しています。
取り組みとして、安全性が高い環境を整える、指示を明確にする等のことは常に心掛けています。
また、自分達の働きが、どのように会社の発展に関係しているか理解してもらえるように、会社の経常収支や生産性を全て伝えるようにしています。
自分が頑張れば会社が発展する、一緒に働く仲間がいるという”環境”に魅力を感じ、長く働いてくださっているのではないかと感じています。」

Q.障害者雇用を行っていて良かったことは?

「エフピコでは、障がいのある人材が働きやすいよう指示が明確で安全性が高い環境を提供しています。しかし、そのような環境整備は、障がいのない社員にとっても働きやすい環境に繋がっています。
障がい者雇用を行ったことで、誰もが働きやすい環境が整えられたことは利点の一つだと思います。

Q.社会の障害者雇用の現状についての想いは?

「人手不足が叫ばれる中で、障がいのある人材を貴重な戦力として捉える企業が増えてきています。新たな頼れる労働力として、障がい者雇用への見方が転換しているように感じます。この流れを絶やすことがないよう社会や企業が努力していくことが大切です。」

Q.障害者雇用を理解するために必要なことは?

障がい者雇用をより深く理解してもらうために、障がいのある人材と接する経験が重要です。彼らと共に働き、コミュニケーションをとることで学ぶことは多くあります。頭の中の理解だけでなく共に活動することで、障がい者雇用に対する本当の課題感が生まれてくると思います。」

学生インタビュアーの感想まとめ

「経営として成り立つ障がい者雇用を行う」というエフピコ様の理念について学ぶことができました。
“働く=稼ぐこと”と捉えて正社員雇用の下、相手を会社に必要不可欠な人材として尊重する。この取り組みは障害のある社員だけでなく、健常者の社員にも求められる重要な考え方だと気づかされました。

|会社概要

【本社住所】
福山本社 〒271-8607 広島県福山市曙町1-13-1
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HP    https://www.fpco.jp/index.html

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